■ 外壁表面部の目視調査(クラック・爆裂等)
外壁面に発生した全てのひび割れ、爆裂、欠損等を目視により観測します。 使用器具...コンベックス、クラックスケール、スキマゲージ 使用足場...チェアゴンドラ、梯子、脚立 調査範囲...建物壁面全域、庇裏、軽天部 等 | クラックスケールによる亀裂幅計測 |
■ 外壁打診検査(浮き・剥落等)
テストハンマー打診によりタイル及び塗膜の浮き範囲を抽出します。 使用器具...テストハンマー 使用足場...チェアゴンドラ、脚立 調査範囲...建物外壁全面、袖壁、庇裏、上げ裏 等 | 打診作業状況 |
■ 外壁仕上げ材の接着強度試験
タイルの落下事故を防ぐため、接着力試験機によるモルタルの健全度を測定します。機器名...簡易引張り試験機テクノスター | 引張り試験機で引張り応力を加え、破断時の数値を記録 |
■ 漏水調査
漏水が確認される箇所をヒアルングし、その状況を克明に検査します。 | |
■ コンクリートの中性化深さ調査
エタノール溶液を噴霧器で試験面に散布して、コンクリート表面から着色境界までを中性化深さとして読み取ります。元来強アルカリ物質であるコンクリートは、鉄筋を錆から守る保護膜を組織する成分が含まれていますが、 中性化(コンクリートのアルカリ性が滅失する現象)が進行するとその膜が破壊され、 鉄筋に錆びが発生し、体積膨脹してコンクリートを圧迫するようになります。中性化は、建物の骨格である鉄筋を腐食させ、肉であるコンクリートを脆弱にさせる極めて危険な現象です。 使用器具…コアドリル(小)、エタノール溶液、計測ゲージ | コアドリルによる穿孔 |
■ 鉄筋の腐食・発錆状況調査
建物の劣化進行度を把握するために、鉄筋の腐食・発錆度等の状況を調べます。。鉄筋の位置をプロフォメーターで確認し、ダイヤモンドカッター及びハンマードリルを使用して鉄筋(縦・横とも)の状態が明瞭に目視でき、 測定できる範囲までコンクリートを斫り出し、 表層から鉄筋までの距離をゲージで測定します。 【評価基準】 ランクT 黒皮の状態、または錆が生じているが全体的には薄い緻密な錆であり、 コンクリート面に錆が付着していることはない。 ランクU 部分的に浮き錆はあるが、小面積の斑点状である。 ランクV 断面欠損は目視観察では認められないが、鉄筋の全周または全長に 渡って浮き錆が生じている。 ランクW 断面欠損を生じている。 使用器具…コンクリートカッター、ノギス、定規、ゲージ類、 無収縮モルタル(補修)、鉄筋探査機 鉄筋探査機…PS 1000 X-Scan 電磁波レーダーでコンクリート内部の埋蔵物(鉄筋・ケーブル等)を 探知し、ディスプレイに位置状況と断面図を表示する探査機 | ノギスによる鉄筋径実測 |
■ アルカリ骨材反応の有無調査
コンクリートに有害なひび割れを発生させる原因となる骨材中の成分を調べます。 | |
■ 外壁付属物の状況調査
外壁や屋上に設置された付属物及び各種設備機器の取り付け状況、本体の腐食状況について調査します。 | |
■ シーリング材のPCB含有調査
壁面や窓枠の継ぎ目のシーリング材にPCB(特別管理廃棄物となる部材)が含まれているか調査します。 | |
■ シーリング材ダンベル物性試験
シーリング材の検体をサンプリング採取し、材種を判別してダンベル物性試験を実施します。 |
ビルディングドクター(BELCA・建築仕上診断技術者)
剥落による災害防止のためのタイル外壁、モルタル塗り外壁診断技術者
建築構造調査士
RC造・S造・これらの混合構造・組積造等の既存建築物の耐震性を含む構造体の現状調査に対して実態を正しく捉え、
的確に調査報告のできる実績ある「建築物の調査技術者 既存構造物の現地調査に対して、実態を正しく捉え、 的確に調査報告できる実務経験を有する技術者 |